【英語力を身に着ける】アメリカで留学・働くために私が日本でやった英語勉強法
危ない企業が言いそうなタイトルでこんにちは。
最近、思いもよらない方から
「ブログ見てます」
「ブックマークして元気のない時に読んでます」
とお声をかけて頂くことがあり、とっても嬉しくて調子に乗っています。
そんな調子こいている私、アメリカ生活も2年目に差し掛かりいろいろなことができるようになった一方、生活に慣れてきたことにより、だらけたり怠けたりすることも増えてきました。
やはり学校を卒業してしまったので、課題に追われることがなくなったのが大きな理由ですね。
学生の頃は
「はいこれ終わった!次はこれ!それが終わったら次はこれ!!」
というような感じで次から次へと押し寄せてくる課題の波に溺死するんじゃないかと思う日々。そんなに頑張ってない人ももちろんいたけど、やっぱり私はそれなりに頑張りたいと思っていたので、時には涙して
「私なんでこんなことやっているんだろう?」
なんて思いながら戦う日々。
一方、今はOPTという制度を使って(詳しく書くのは面倒なので興味のある人は各々ググってください)アメリカのとある会社で働いているわけですが、準フルタイムのような感じの働き方をさせて頂いているので、まぁ自由に使える時間が増えたんですね。
学校に行かなくなったのでクラスメイトと喋る機会も全くなくなり、もちろん仕事でも英語は使っているし英語を話す友達と出かける機会も多々あるものの、なんだかアウトプットの機会が減っているかもと思いつつ、やっぱり家でお料理動画見ちゃったり。
全然関係ないけどアメリカに来てからすごくお料理をするようになりました。お料理動画のクラシルさん、いつも見ています。たくさんのためになるレシピありがとうございます。大好きです。
…去年からずーっと、今まで無理だと思うようなことも一人で頑張ってきたわけじゃん、だから少しくらい力を抜いてだらだらしてもいいかな~
なんて思って。いましたが。
だめです。そんなんじゃだめなんです。
人が休んでいるときにどれだけ稼働力を上げられるかが人生のカギだって、多分本田圭佑も言ってた気がする(武井壮だっけ?なんかとにかくそんな感じのジャンルの人)
アメリカは少ない収入で生活するのには厳しく保障も少ない、平たく言えばコスパが悪い国なので(特に私が住んでいる辺りは地価も物価も高くて格差社会がカマしまくっている)だらだらしながら、ちまちまお金を稼ぐくらいならとっとと日本に帰って働いた方がましなんですよ。
あとこれは前からなんですけど
「どうやって会社で働きながらアメリカの学校(社会人留学プログラム)に来たんですか?どうやって英語の勉強してたんですか?」
というご質問を頂くことも多くあってですね。
というわけで初心に返るべく、今さらながら棚卸し企画第二弾。
「日本で働きながらアメリカのカレッジ・大学に行くために必要な英語力を身に着ける方法」
ちなみに第一弾は一個前の記事。棚卸し企画とか言ってますがいつまでもつかわかりません。第二弾で終わる可能性もあります。未来のことは分からないから。
とにかく、ここから出発前の私の英語力と、日本で私がやった勉強方法を挙げていきます。
- 出発前の私の英語力
- TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
- どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
- オンライン英会話(ネイティブキャンプ)nativecamp.net
- ディクテーション(日本人全員英語しゃべれる化計画)
- 英会話教室
- 番外編:残業をハイパー削減した
- まとめ
まず最初に。
出発前の私の英語力
- リスニング力はあるけど文法が壊滅的にできない
- なんとなく理解できるし話せるけど基礎が抜けている
- TOEICはたしか、700点ないくらい(過去の出来事すぎて覚えていないくらい、昔に何回か受けたっきり)
- とにかく文法がめちゃめちゃにできない
こんな感じでした。
私が参加している留学プログラムには
1.学生向けのコース
2.社会人向けのコース があります。
社会人(と一部学生)向けのコースであればESL(英語が第二か国語の人達向けの英語のクラス)を受講せず最初から大学で学部授業が受けられる+その後OPTという制度を利用して最大1年間、現地で働くことができるという内容に惹かれプログラムを提供している会社のオフィスに足を運びました。
しかし、このプログラムというのが誰でも参加できるわけではなく、やはり大学での授業を受けるということでTOEICなら最低何点、TOEFLなら何点、もしくはその提供会社が独自に作成しているテストで最低何点、というように参加するにあたりまずは日本でテストを受けて取らなければならない点数が定められていました。
大学時代、他の学部より英語を重点的にやる国際関係の学部を卒業したとはいえ、新卒で就職して以来英語を使う仕事に就いていなかったので、完全に英語から離れた生活を送る日々。洋楽は聞くけどなんて言っているかは分からない。
TOEICやTOEFLなんて遠い昔に受けたっきりで、とっくのとうにスコアは無効。
ということで不安を抱えつつ、やってみなければ始まらないということで初めてその社会人留学プログラムを提供している会社の独自テストを受けてみたのが2017年9月の出来事。
ノー勉で。
まぁちょっとくらいは英語覚えているでしょ、と思いながらやってみた結果。
「点数的にはもう一歩足りないっていう感じなんですけど、それよりも文法ボロボロですね、ちょっとこれは…ボロボロですね」
だそうです。知ってる。2回もボロボロって言わなくていいよ。
「とにかく文法が死んでますね、文法は苦手意識もあるかもしれないけれどやればやった分だけ絶対にできるようになる、慣れが必要なリスニングやスピーキングと違って確実に誰でもやればその分点数が上がるので文法だけをやりまくりましょう」
死んでるってよ。
つまり文法が苦手っていうのは地道な努力ができないって言ってるのと同じだよん的な意味合いのことを何回も言われてイラっとしたのと、もう一歩という言葉に「あ、もうちょっとで行けるのか」そう思った私は、早速文法の本を買って勉強を始めました。
まず私が買ったのはこれ
TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
とりあえずAmazonで一番上にあって評価が高かったやつを選ぶ、という頭の悪い購入方法です。
でも結果的にこれがとっても良かったと思います。
タイトル通り1000問(1049問?)ひたすら文法問題が載っています。
第1章~7章までやれ品詞やら動詞やら前置詞、関係詞などといった基本問題と、その後ろには模試形式の短文問題が載っていて繰り返し練習できるようになっています。
この本で私がいいなと思ったのは、とにかく量をこなせること。
それからさらに模試形式の問題の後ろに、第1章~第7章までに出てきた問題を後ろの方にランダム&解説なしでまとめた1000問分の冊子がついている、問題文の左側にチェックボックスがついているので、自分が間違えた・間違えやすい問題が目に見えて分かるという点もよかったです。
本自体は昔のCancanよりもちょっと分厚くて聖書くらい(わかりづらい)なのですが、当時OLだった私にはとてもじゃないけど毎日通勤電車に揺られながらこれを持ち運ぶのはつらかったので、解説付きの本体は家で勉強する用、後ろについている冊子は外出・持ち運び用と使い分けていました。
先ほどの社会人留学プログラムに参加するためのテスト(とそれに伴う辱め)をはじめて受けたのが9月、そこから毎日この本を使って仕事が終わってから一日に50~100問、1から一番最後の1000まで終わったらまた1問目に戻って、とひたすら反復横跳びのように本を往復しまくって文法を頭に叩き込みました。
なんかこうやって書くと…すごい昔の人の勉強スタイルじゃん。ていうか受験生の時から勉強スタイルが変わってない。紙に書きまくって頭に叩き込む。諸国にて古来から伝わるやつじゃん。いいんだか悪いんだか、本当に。
…私の勉強スタイルが古いのはともかく、はじめてプログラムを提供している会社に行きテストを受けてから2回目にテストを受けるまで1か月ないくらいでしたが、この本を1か月の間に2周以上したかいあってか、10月に受けた2回目のテストでは、ESLを受けずに学部授業を受けられる社会人のみが参加できるプログラムの最低ラインの点数を超えることができました。
11月に受けたTOEICでは大学生の時よりも良い点数を取ることができたので、効果はおおいにあったと思います。
この本には一番お世話になったのと、アメリカでもTOEICを受けようと思っていたので日本から持ってきました。アメリカで一度も開いてないけど。
しかしそれだけでは圧倒的に勉強量が足りていなかったので、実際に渡米する3月までの約半年間、下記の勉強方法を自分で組み合わせて行いました。
まずTOEICの本と同時に平行してやっていたのはこれ
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)
- 作者: 森沢洋介
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2006/10/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 80人 クリック: 383回
- この商品を含むブログ (176件) を見る
これも多分Amazonで一番上の方にあったやつ。なんか評判がよさそうだったから適当に買ったと思います。
左側に日本語の文章、右側にそれを英語にした文章が書いてあります。
一見すっごく簡単な文章なので
「なんだ余裕だな」
と左だけを見て英語で文章を作ってみて、右と一致するかどうか確認しては、未だにaとかtheとか現在形か過去形かを間違える自分にうんざりして、最終的にはあんまり続かなかった気がしますが、この本も一応アメリカにも持ってきました。
この本のいいところは中学英語で構成されているところ。
なんとなく聞けるし喋れるけど基礎がまるっきりなっていない私のような人間こそやるべきなんだろうなと思いつつ、今では普通にインテリア化しています。
本が勉強しろってこっち見てる気がする。やめて。
ここからは本以外の勉強方法。
オンライン英会話(ネイティブキャンプ)
nativecamp.net
iPhoneのアプリを使って英会話の先生とオンライン英会話ができるというもので、これも仕事が終わってから寝る前に毎日約30分、休みの日や時間のあるときは1日2回の計1時間やっていました。
文法が苦手だといって文法ばかりやっていたら、いざアメリカについたときに
「ぜんぜん喋れない聞き取れないやだ日本帰りたい死んじゃう」
となってしまうだろうと思われたので、これは聞く・話す対策に行っていました。
優しくてモチベーションをアゲてくれるタイプの先生を選んでお気に入り登録しておくことも可能です。旅行や仕事など会話のトピックを指定して話したり、そもそもトピックを選ばないフリートークなど、約30分をどのように使うのかを選ぶこともできます。
回線が混雑しているのか、お気に入りの先生とお話できない!という時もありましたが、30日間無料なんかのトライアルも頻繁にやっているし、とりあえず外国人と手っ取り早く話す方法としてはいいかなと思います。
なんでネイティブキャンプを選んだのかはよく覚えていません。たぶんキャンペーンかなんかやっていたのか、もしくは一日に一回以上できるとかなんかそんな理由でしょう。ほかにもDMM英会話とかレアジョブ英会話とかいろいろあるので興味のある人はググって適当に自分に合ってそうなやつを選んだらいいと思います。
さらに通勤電車の中でやっていたのはこれ
ディクテーション(日本人全員英語しゃべれる化計画)
ディクテーションっていうのは、聞いた英語の文章や単語を一つひとつ拾って書き取っていく作業のことです。
これもiPhoneのアプリで、会話を聞いてその登場人物がなんと言っているか、単語を書き取る代わりにそっくりそのまま一語一句並び替えるというクイズに答えることで、ディクテーションができるというものです。通常は有料だけど、これもキャンペーンかなんかで安くなっていたのでダウンロードした気がします。
これのいいところは、何度も会話を繰り返し聞くのでリスニング力が鍛えられるだけでなく、その後の単語並び替えテストに制限時間があり、かつ正解しないと次のエピソードに進めないようになっているところ。それから会話の再生速度を超スローから3倍速度にまで調節できるところです。慣れてきたら会話の速度をMaxまで上げてやっていました。
登場人物たちのくさい演技と台詞回しに
「え、これ本当にアメリカの人たち言うの?言わなくない?90年代のリアクションじゃない?」
と困惑することもたびたびありましたが、話が進むにつれてディクテーションの難易度も上がっていくので、片道1時間半以上かけてバス・電車通勤していた私には耳を鍛える良い練習に、移動時間の有効活用にもなりました。
最後にもう一つ。
出発直前に3か月ほど英会話教室にも通いました。
英会話教室
(諸事情あって実際に通っていた教室のURLを貼れないから、英会話教室でググって出てきた写真を貼ってみたけど、こんなに和気あいあいとしてなかった。もっと殺伐とした雰囲気だったし、そもそも授業中に笑った記憶がない。理由はあとで書く)
アメリカのカレッジ・大学は進むペースが速く、課題が山のように出るというのをさんざん聞かされていたので、上記の合わせ技のゴリゴリシステマチックスタディ、名付けてちゃんあやメソッドを自分に課してはいたものの、一度社会人を経験してしまったため「勉強のやり方、授業の受け方」を忘れていると改めて思った私。
というわけで、留学プログラムを提供する会社が行っていた英会話教室というか講習的なものに約3か月、通いました。個人的にこれが一番効きました。
まずなんで殺伐としていたのかっていうと、これが楽しい英会話教室ではなくて「実際に大学の授業を受ける訓練」と謳っていることもあって、まず普通に分厚い教科書渡される。教科書の中身も、脳のMRIがなんちゃらとかギリシャ建築がどうとか全然馴染みのないもの、しかも課題がめちゃくちゃ出る。
思った以上にハードだったのと、なによりびっくりしちゃったのが高校生と大学生の男の子と3人で一緒に授業を受けたのですが、彼らがめちゃくちゃ喋れる人達だったんですね。
しかも先生も厳しくて、私だけでなく彼らにもダメ出し。
仕事でも怒られたことなんて久しくないんですけど。
普通に途中で何回か泣きそうになったけど、大人なので我慢しました。
帰り道、高校生の男の子に励まされる20代後半の女。
まぁでも自分で選んだので、とにかくこれに毎週木曜日、会社が終わってから夜19時半~21時半くらいまでの計2時間×3か月間、みっちり参加しました。
つまり毎週木曜日仕事終わりに2時間、へこみに行っていたわけです。
ちなみにこの時、仕事が終わってから授業が始まるまでの間に急いで教室近くのモスに駆け込んでは私の大好きな照り焼きチキンバーガー(ただの照り焼きバーガーじゃない照り焼きチキンバーガーの方ね!)を食べていたので、昔から好きだった照り焼きチキンバーガーがつらい思い出の味へと見事に変化を遂げました。
でもこの講習のおかげで、出発前に
「あーこのくらい喋れないと授業は無理なんだな、これくらいのリーディングをこのくらいで終わらせて、この速度で話す内容を理解しないと無理なんだな」
と気づくことができたので、現地で授業受けたときの衝撃も少なくすみました。なので結果的にはよかったです。
これらを2017年の10月~2018年の2月下旬に仕事を辞めて3月にアメリカに来るまで、住民票やら年金やらの手続きも含めた退職手続きと仕事の引き継ぎ、取引先や同僚へのお礼や挨拶云々、そしてVISAの取得や必要なものを買い揃えるなどといったアメリカへの出発準備と、全部まとめていっぺんにやっていたので途中で何回か
「あ、あと少しで気が狂うな」
と思ったこともありました。
が、昔から短期決戦型(思えば大学受験の時も高校三年生の夏から予備校に行き出した。本気で受かりたいと思って勉強したのは正味半年間)な私。
逆に言えば半年間以上の継続した努力ができない性格なのと、目的を定めたらそこまでの最短距離を測りがちな性分のため、仕事を辞めてからアメリカに来るまでの期間を開けたくなかったんです。そして最終的にはいろいろなんとかなって今に至るというわけです。
それからこれは英語勉強方法とは関係ないけど。
番外編:残業をハイパー削減した
会社辞めたくだりはここに書いてありますが、2017年の9月頃に退職を視野に入れて、10月頃から社会人留学プログラムに参加することを意識しはじめた私。本格的に勉強を始めてからというものの意識して残業を減らしました。9月以前と比べて、10月以降はひと月あたり20~30時間は削減したと思います。
なぜかって。
睡眠時間を削りたくないからです。
こちとら働いているんですよフルタイムで。
当時在籍していた部署は一か月の中での繁閑の差が激しく、さらにあらかじめそのピークが分かる業務内容だったため、自分で時間をうまくやりくりできたのも退職→アメリカ行きをスムーズに実現できた理由の一つでした。
時には必死すぎて、定時になった瞬間に誰よりも早く帰宅したりしていたのでさすがに上司を含めた数人には
「こいつなんかやってんな」と薄々秘密裏の工作(?)がバレていましたが、退職願を出すまで何も言わずに見守ってくれた(監視されていただけとも言える。ポジティブ)上司には感謝しています。
働いた分だけきっちり残業代が頂ける会社だったので(というかこれは当たり前でしかるべきなんですけど、そうでない会社も依然としてありますよね)残業しなくなった分だけ収入が減ったのは痛かったけど、限られたお金と時間の中でのやりくりをするという技も身についたように感じます。例えば手元に1000円しかないなら1000円の生活をするまでです。
飲み会も断りまくったし、付き合い悪いやつに見えていたと思います。でも人からどう見られるかよりも自分がどうしたいかの方が大切なので、その辺はどう思われようが構いません。
まとめ
最近ちょっとアメリカでの生活に慣れすぎて、初心を忘れていましたが、これだけの努力という名のちゃんあやメソッドを積み重ねて今があるんだと思ったら、うかうかしていられないなあと思います。
何が言いたかったかというと、努力は報われないこともあるけど、ひたむきに頑張れば道が開けたり選択肢が増えたりすることもあるよということでした。
あとちょっと誰かの役に立ちたかった(またミスチルみたいなこと言っちゃった)
実際、アメリカに来てから半年目に受けたTOEICでは200点近く点数が上がっていました。
これだけいろいろ書いておいて、一番の英語力を上げる解決策は「現地に住む」かよって思いましたか。
そうですよ。
でもそれも、自分なりの勉強方法で積み上げた土台的なものがなかったらここまで点数は上がらなかったと思います。
TOEICは日本以外ではあんまり使われてないよとか、聞く読むだけだからスピーキングとかライティングは測れないよとかごちゃごちゃ言う人もいるけどいいんですよ、言わしておけば。やらないよりましですよ。
今はあと少しで900点に届きそうなので、帰国までに900点超えられたらいいなとゆるく目標を設定しています。
昔の自分に恥ずかしくない日々を送る、そんなスタンスで生き続けたいものですね。
手始めにアメリカ慣れしすぎて夜の23時にピザを食べる、そんな狂った食生活を改善していこうと思います。
おわりー!