アラサー女の海外迷走日記

OLやめてアメリカで勉強し直すことに決めた、アラサー女のいろいろ。武士のごとく、後ろには倒れません。

【車買ってみた①】アメリカで車を買う時に注意したいこと

こんにちは。

前回の更新からまたしても間が空いてしまいました。

その間、私が何をしていたのかと申しますと

 

勉強そして仕事探しです。

 

 

4月からカレッジのShort certificate programを利用して勉強、その後OPTというアメリカで最大1年間働くことができる制度を利用し就業すると決めてアメリカに来た私ですが、いかんせん学校の勉強がとても大変で、それはそれはもうハゲるんじゃないかってくらい勉強しました。あんなに焦って勉強したのは本当に久しぶりでした。

それと同時にOPTを行う会社・仕事探し。忙しすぎてストレスで少し背が縮んだ気がします(そして横にデカくなった、つまり太った)

 

その辺りの話をすると思ったそこのあなた。

 

そう思うでしょう?

 

しないんだなこれが!

 

いやその辺りの話もしたいのですが、それはもう少し後でするとして、今日は車。

 

車。

 

本当に突然、何の関係もない前置きをしておいて恐縮するようなしないような気持ちなのですが、ずっとしたかった話。

 

アメリカで車を買った時の話をします。

 

実際、車買った時のことを聞かれる機会もあるので、誰かの何かのお役に立てるかもしれないと思いまして。

 

当初、このアメリカ生活で車を買うつもりなんて全くありませんでした。

 

がしかし住み始めて2週間でホストファミリーと喧嘩、鬼ババホストマザー率いる御年75歳の老夫婦軍団相手に本気で言い争い、3週間目には家出をするかのごとく退去。

 

引っ越した先は本当に素敵な家族でご飯もおいしい。何不自由ない生活。

 

ところが一つ問題点が。

 

バスが全然走っていない…

 

以前住んでいた場所は比較的治安が良くなくて、バスに乗るとだいたい「本当に見るからにやばい奴」が一人は乗っていたのですが、今度のお家はいわゆる高級住宅街にあるため、夜に一人で歩いていても全く怖い思いをすることなどはなし。

右を見ても左を見ても、お城かな?と思うほど大きなお家が立ち並んでおりまして。

 

車が一家に一台二台、いや三台…?

以前住んでいた場所を走っていたバスをさらに半分に切ったようなサイズのバスが1時間に2本走っている程度。そして最寄りのバス停の終バスは午後8時台。

それを逃してしまうと大きなバスターミナルのような場所から30~40分ほどかけて、坂道を上って帰宅する日々。おかげで引っ越してから最初の4か月間はアメリカにいるにもかかわらず痩せるというミラクルを起こしました。

 

裕福がゆえバスの需要が全然ないという、自分のお金の無さを実感させられる現象が起きたあげく、私の住む地域は緯度が高いため秋冬になると午後4時過ぎにはもう暗くなりかけ、5時には真っ暗。

 

最初は踏ん張って歩いていたもののここはアメリカ。USA。

 

日本のように時間通りにバスが来ない、そして一本逃したら30分は来ない。いくら治安が良いといえど、街灯もほぼない中、夜道を一人で歩き続けるのも怖い。実際は険しい顔して息を切らし、熱唱しながら帰っていたので(しかもJ-pop縛り)すれ違った人からすれば確実に私の方がやばい奴だったとは思いますが、学校の課題も増えてきた辺りで時間の有効活用を図るためにも、車の購入を検討するようになりました。

学費や生活費をすべて会社員時代の貯金で賄っていた私。

車の購入に関しては、ありがたいことに必要経費ということで日本の両親が援助してくれることになりました(もちろん売っぱらった時に返ってきたお金は返すつもりです。)

 

私の住むワシントン州では、日本の免許証と所定の書類を提出すれば、試験を受けることなくドライバーズライセンス、つまりワシントン州の免許証を発行してもらうことができます。(2019年2月現在)

 

パスポートやら住所の証明ができる書類やらを持参し、やっとの思いでワシントン州の免許証をGETした私。

ちなみにドライバーズライセンスオフィスも3回行ってやっと免許証発行してもらえました。居候の分際なのでガスや水道等の公共料金の請求書などの「住所が証明できる公的書類」がなかなか用意できなかったためです。

最終的には学校が発行する公式成績証明書でなんとかクリアできました。

そして晴れて車の運転ができることに!

 

よっしゃとなったら次はいよいよ車の購入です。

 

当初、他の留学生から30万円で車を購入する予定でいたのですが、購入前に簡単な車検を行うため車屋さんへ持ち込んでみたところ、所有者が車の売買に必須の権利書(通称タイトル)を紛失していること、そもそも車のコンディションが悪すぎて本体価格と同等の修理金額がかかる、つまり60万円の出費という1ミリも笑えない事態が発生。

なら最初から60万の車買うわ。ということでその話はなしに。

そもそもタイトルがないと買えないし売れないので、これから車を買う方売る方はタイトルだけは何があっても絶対になくさないように!!

家宝のごとく大切に保管しましょう。

 

とにかく、あともう少しというところで話が流れたことにより落ち込む私を見かねた心優しいMyホストファザーが、FacebookやらCraigslistやらを使って新しく購入する車の候補を一緒に探してくれました。ちなみにCraigslistっていうのは車を探したり仕事を探したり、とにかく何かを売りたい人や買いたい人、探している人が情報を交換することができる掲示板です。見た目はめちゃめちゃショボくてインターネットの始まりかけみたいなサイトですが、結構有益な情報が載っています。私のホストファザーが今乗っている車もこのサイト経由で購入したそうです。

 

圧倒的車社会かつ14~15歳から運転が可能になるアメリカでは、一家に2台車を所有していることなどがざらにあります。というわけで一台一台にそんなにお金をかけていられないので、新車買ったる!!という人は少なく、ネットで個人やディーラーを通して中古車の売買を行うパターンはよくあります。

 

私が車を購入するにあたって定めた基準は以下の通り。

 

①年式

先述した通り、アメリカで日頃運転をしていると何年も昔の車を乗り続けている方が比較的多く見受けられます。時には外れかけたパーツを風になびかせながら走っている風情溢れる車、事故したであろう後そのまま特に修理することなくボンネットから中身が見えまくっている、もはやパーツの集合体と化しているような3度見するレベルの車もよく見かけます。

とはいえさすがに古すぎるのは不安。鉄の塊ですからね。凶器にもなりえる。

私が当初購入しようとしていたものも2003年とそこそこ古かったのですが、購入と同等の修理価格がかかるなんてオチはもういらない。かといって新しいものだと本体価格だけで100万近くしてしまうことも。

ということで、年式は2010年~2015年くらいに絞りました。

 

②マイル

そもそも中古車限定で探しているので贅沢は言えませんが、あまりにも走りすぎている車はエンジンやバッテリー系統など見えないところが消耗している可能性が高いということで、150000k未満を目安として設定。うわさによると、悪質なディーラーはメーターやマイルを偽装していることもあるそうなので、購入前に車の状態をよーく確認したほうがよいです。(これは④に続く)

 

③価格

これは、はっきり言って安ければ安いほど良いということなどありえないと思っています。

当初の購入予定だった車のように修理費がかさむパターンもありますし、購入にあたっていろいろ試乗した中で1990年代の車にも乗ってみたのですが、エンジンをかけた瞬間、スーッという音とともに謎のすきま風が吹くといった事例もありました。密室ですきま風ってなに。名探偵コナンの中でしか聞いたことないやつだよ。

 

※購入前に必ずKelley Blue Book、通称KBBで車の市場価格を確認しましょう!

KBBとはその車の車種、年式、カラーなどのタイプと状態を入力すると適正市場価格を表示してくれるサイトです。もし購入しようとしている車がこのサイトで提示される金額より高い値段であれば、サイトの価格を引き合いに出しつつ交渉するべきだと思います。それが可能なくらい、車を購入するのであれば誰もが知っているサイトです。保険会社もこのサイトを使っています。

 

個人的な印象ですが、特に留学生はお金もないことと1~2年しか乗らないからという理由で適当な車を選ぶ人が多いように見受けられます。それでも最後までトラブルなく乗れれば結果的には良い買い物をしたと言えるかもしれません。

が、個人的には安すぎる車には何か理由があると思った方がよいと考えます。

 

④クリーンタイトルがある

もう同じ失敗は繰り返さない。

ということで、売買に必要な書類が揃っていることが大前提です。さらに、クリーンタイトルといって、タイトルに事故・盗難歴などがないということがきちんと証明されている車であるという確認もしましょう。いわくつきを掴まされたら後が大変です。

 

⑤購入前に車屋さんもしくは正規ディーラーへ持ち込む

ある程度候補が絞れたら、いよいよ試乗です。そして乗ってみた感覚が

「え?あれこれ、いい感じなんじゃない?」と思っても

 

ちょっと待って!!!!!

まだ買わないでええええ!!!!!

 

購入前に正規の車屋さんもしくは近所の信頼できるディーラーに持ち込みましょう。

 

なんでかというと売主が悪い人だからかもしれないからです(言い方)

実際問題、いくらネット上の売買が盛んだからといっても、相手がどんな人なのかまでは分からないですからね。

 

これは私が車屋さんやディーラーに行ってみて思ったことですが、

留学生=車の知識がさほどない+外国で勉強できる恵まれた環境と経済力がある+親の援助を多大に受けている+スネをかじっている金食い虫(ひどい言い方)

つまり、絶好のカモ。お金搾り取れそう。

という計算式が先方において成立していることが多いです。

もちろん中にはいい人もいますが、とっても態度の悪い店員もたくさんいます。

 

しかし私は自分のお金で勉強しに来ました。仕送りも受けていません。

よってお金の余裕も、かじれるスネもありません。

 

というわけで。

ポイントは「目に見えている状態だけでなく、見えない部分にもできるだけ気を配る」ということです。

そりゃ最近の車ですからね、10年や20年近く前の年式のものでも普通に走るとは思います。特に日本車であれば性能はいいですし。

ただ安心できる材料が多いに越したことはないので、当たり前ですができるだけ損をしないで済むように、頑張って交渉できるところは交渉しましょう。相手もできるだけいい値段で、それでいて都合の悪いことは隠して売りたいので、そこをうまいことやり取りするのが肝だと思います。

英語で専門用語も多いので大変ではありますが、高い買い物だからこそ人任せにしたくないと私は考えました。やり切った後にはきっと得も言われぬ達成感(?)があるはずです。

 

…とここまで、長くなってしまったので一回切ります。

この次の記事では、そうしてやれるところまで一人で頑張ろうと張り切った私がいよいよアメリカでディーラーから、それもインド人のディーラーから車を買った話をしたいと思います。インド人にこれといって特になんかされたわけじゃないけど、ネゴったら強い人が多いからね。負けないよ。

 

②へつづく。