アラサー女の海外迷走日記

OLやめてアメリカで勉強し直すことに決めた、アラサー女のいろいろ。武士のごとく、後ろには倒れません。

【GPA3.9】アメリカのカレッジ・大学で良い成績を取る方法

こんにちは。

 

前回の車購入編の記事、たくさんの方に読んで頂いたようで本当にありがとうございます。私がインディアンガイ相手に体を張った実録を見て元気を出してくれた方がいらっしゃるなら何よりですね(どんな心境なの?)

 

いつもあのようにして逆境をバネにして(というかネタにして)無理やり笑いに変えて生きるようにしている私ですが、普段はとっても真面目なんです。

 

本当ですよ。

 

先日、アメリカのカレッジでのショートプログラムという詰め込み学習を終えて無事に卒業をすることができました。最終的なGPAは3.9 / 4.0、ショートプログラムでなければ返済義務なしの奨学金をもらいながら大学へのトランスファー(カレッジから4年制大学に編入すること)ができるという輝かしい成績です。アメリカ人といわゆる学部授業で同じクラスを取ってこの成績。ドヤ。自分で言う。

 

すごい頑張った。

 

しかしその道のりは容易なものではありませんでした。

まぁこれは私がタカをくくっていたのと無知だったこともあるのですが、せっかくの機会なんだから最大限単位を取りまくろう!とあれもこれも詰め込みまくった結果、物理的及び精神的なキャパオーバーを起こして死にかけました。

 

ということで今日は、そんな数か月前まで瀕死の危機に扮していた私がいかにしてアメリカのカレッジで良い成績を取ることができたのか、その方法と対策を愛する読者のみなさんにシェアしたいと思います!

 

ちなみにGoogle先生によると、つい数か月前までこのブログの読者は日本在住の20~30代男性が半数を占めていたのですが、先ほど念のためもう一度調べたところ、なんとここ最近では日本在住の20~30代女性が9割を占めるという結果になっておりました。

 

なにこれ。嬉しい。

 

現代日本社会の闇と日々戦いながら頑張って生きているそこのあなたに、これから留学やら海外移住やらしない限り、まったくもって1ミリも需要のないであろう記事を捧げたいと思います!

 

アメリカのカレッジで単位を取る方法。

 

 

アメリカのカレッジの履修システム

まず、留学生であれば1学期に取得しなければならないのは最低12単位。

1科目少ないものであれば2~3単位、私はほとんど1科目5単位のものを×3つ、計15単位+必修1単位で計16単位、といった具合に計算して取得していました。

それから必修科目はプログラムや専攻によって異なりますが、それを取らないと他を取っていても卒業は認定されません。

 

このとき絶対に12単位すれすれで登録しないほうが賢明だと思います。

なぜかというと万が一落としてしまった時にリカバリーができなくなるので。

では、保険をかけて18単位とか20単位とか取ればいいんじゃないの?と思ったそこのあなた、それをやるとどうなるかというと死にます。

私は最終学期に18単位取ってしまって死にました。全部取り切ったけど。

正確には保険をかけたわけではなく、ただ取りたい授業を取った結果キャパシティがスーパーオーバーしてしまったのですが…

なぜかというと、後で詳しいことを書きますが、1つの科目や一回の授業で出る課題の量がエグいからです。

なので基本的に13~15単位くらいがベストな選択だと思います。というかアメリカ人でもだれも18単位なんて取ってなかった。しかも私はビジネス専攻なのにピアノの授業なんかも取っていたのでその練習にも追われたりして、とにかくスーパーハードすぎて記憶の無い日もあったりします。

もれなくYou are so crazy!!と言われますので無茶はやめましょう。絶対に。

 

授業の選び方

カレッジでは全ての授業に90、100、200、300、400番と番号が振られています。番号が若い順から易しく、上がるにつれて難しくなります。例えばHumanity(人文学系)の授業であればHUM105といった具合です。

100番台なんて簡単なんじゃないのと思ったそこのあなた。大間違いですよ。

私的には100番台でもきついと思った授業がたくさんありました。

 

それから、100番台の中にもプレースメントテストといって、その授業を取るために受けなければいけない(=受からなければ授業を履修登録して受けることすらできない)テストという、テストのテスト的なテストがゲシュタルト崩壊しそうなシステムがあります。

なかにはプレースメントテストに受からなくても直談判することによって授業に参加させてくれる先生もいます。

が、基本的にはプレースメントテスト=その授業を受けても問題なくついていけるだけの英語力と理解力が備わっているかどうかの確認という意味合いがあります。

ちなみに私は最終学期すべての授業を200番台(カレッジ2年生向け、もうすぐ卒業が迫っていて大学編入なんかを考えている現地学生が多い)のクラスで揃えてしまったので、これも死因のうちの一つと言えますね。なんたる無知。

 

それから、オフライン(普通に学校に行って授業を受けるクラス)、オンライン(パソコンで受講)、ハイブリッド(月~金でなく月~水など、そのかわり1コマが長い)などなど授業によってはその中から好きなタイプを選ぶことができます。これは好みによりますが、私は毎日学校に行って授業を受ける通常のオフラインがやはり一番つらかったように感じます。

 

ついていけないと感じた時の対処法(初期バージョン)

学期が始まってから1週間~最大で2週間程度はいわゆるお試し期間キャンペーンが開催されます。

これは、履修登録→実際に授業に参加してみたら

・思っていたのと違った

・レベルが高すぎてどうあがいてもついていけそうにない

・完全に選択ミスった

こういう人が続出するために設けられている期間です。

その期間内であれば教科書の払い戻しや授業の履修登録変更が可能です。

ちなみにアメリカの学校、教科書高すぎ。1冊2万、レンタルでも平気で1万くらいするから何度も床にたたきつけてやろうと思った(実際叩きつけた)

 

しかし一日にカバーする内容が多く進むペースが速いカレッジの授業では、教授によっては2週間目に差し掛かると「もう内容が進みすぎているから履修変更は受け付けられない、It's your faultだ」という人もいますのでそこらへんは難易度と先生のタイプによって注意が必要です。

まぁ、語学学校ではなくカレッジや大学で授業を取るとなると英語で英語以外のことを現地学生と勉強する以上、たぶん何を選んでも難しいことに変わりはないので(やや難しいか、ハイパー難しいかなど、難しいの中での程度は分かれます)

最初からよく調べてごちゃごちゃ変えたりしないほうがベターだと思いますが、逃げ道はあります。

 

単位認定のパーセンテージ

授業によって一部異なりますが、ほとんどの科目で65~70%以上の成績を取ることを求められます。上からA,B,C,D ここまでが単位をもらえる合格ラインです。64%以下はF,文字通りFail(落第)です。ちなみに出席はもちろん、比較文化や人文学系の授業ではグループプレゼンや毎週のエッセイなどの積み重ねで成績が評価されることが多いですが、会計学や数学なんかの「明確な答えのある学問」ではテスト一発勝負で成績が決まることもあります。毎週の小テストでそれなりに良い点数を取っていても、期末試験の占めるウエイトが吐くほどヘビーでその結果によってはこれまでの努力がほとんど消えてなくなる、なんてこともあります。

楽しくなってきましたね!

 

ついていけないと感じた時の対処法(中~後期バージョン)

 

頑張れ。

 

嘘です。いやあながち嘘でもないです。

途中で履修をやめるということは基本的にできません。

履修登録した授業を途中でやめることをドロップと言いますが、これを現地学生はよくやります。途中から何人も脱落していって、人数が減る授業もざらにありました。

アメリカ人はいいんです、途中でやめても卒業が延びるだけなので。

 

しかし留学生は12単位をキープしなければ「勉強しに来ている」というステータスが維持できなくなるため、授業を休みまくって落としたりすれば国外強制退去を命じられます。なので一部の遊びに来たような人たちを除いて、みんな一生懸命ついていこうと勉強します。

 

それでもやっぱりもう無理だと思ってしまいそうな方。

大丈夫です。単位をもらう方法はあります。それを今から具体的に書きます。

 

①助けてくれる人を探しに行く

当たり前のことすぎますが、アメリカでは言わない=思っていないのと同義なので、ついていけないことを黙っていたら誰も助けてくれません。

私はAccounting(会計学)の授業を取っていた際、最初の小テストで25点満点中9点という出来なさの塊のような得点を叩き出したことがありました。

このまま行ったらFまっしぐら…!!!ということで、まず近くに座っていた面倒見のよさそうな人に声をかけまくりました。英語でも日本語でもなんでも、とにかく教えてくれそうな人を見つけることです。

これはとっても良いことだと思うのですが、アメリカのカレッジや大学はよく言われる通り「誰でも入れるけど卒業が大変」なので、入ってから真面目に授業を受けている人ややる気のある人が見つけやすいです。恥を捨ててヘルプミーと言いましょう。

 

②スタディグループやチューターシステムを活用する

先述したように、やる気のある人が多いので「同じ授業を取っている人同士での勉強会」「学生ボランティアによる個人・グループチューター」などのシステムがあります。でも集中力のない人が多い印象のアメリカ(ここへきてド偏見)なので、2時間と経たずに貧乏ゆすりを始めたあげく

 

「帰るわ!SEE YOU GUYS TOMORROW!!」

 

と言って勉強会から脱落する人もなかにはいますが、みんなで今日分からなかったところや明日の予習、週末までの宿題なんかを一緒にやったりしました。

助け合いの精神、泣けますね。私はとにかく会計学が苦手だったので違う意味で泣きたかったですが歯を食いしばって頑張りました。

チューターは学校が運営しているアプリなどを利用して予約しました。どのボランティアもとても面倒見の良い人で、一緒になって考えてくれました。なかには日本語の授業を取っている人もいて、代わりに日本語を教えたりもしました。

 

③教科書は大事そうなところだけを読む

アメリカの学校ってちょっと時間の感覚がずれているのかな?と思うのですが「明日までにP.50~120まで読んできて、考えまとめてきて」とか普通に言ってきます。

70ページ一晩で読めってことじゃん。無理。

当然他の授業の課題も出ています。あと寝たい。

英語でそんな膨大な量の文章を一つ一つ読んでいてはとてもとても無理なので、大事なところだけを読みます。この大事なところっていうのは、いわゆる最初のイントロと、見出しと、最後のパラグラフです。

英語はざっくり言えば結論を最初に述べる言語なので、だいたいどういう話なのかが最初の方、それから文章の最後に「ということなので、つまりこういうことだよ」とまとめて書いてあることが多いのです。その細かい内容を見出しの単語で補足するといった具合で私は乗り切りました。

ただしTOEICなんかでその方法をやると「その方法で乗り切ろうとする人」をはめるための罠がたまに仕組んであるので、ああいうテストでこの方法を使うのはやめましょう。

あと授業中に「私ちょっとしか読めなくてよく分からなかったんだけど、教えてくれる?」とまたしても近くの助けてくれそうなオーラを出している子にヘルプを求めたりしました。

ジェンダー論の授業を取っていた時、日本人は私ともう一人だけであとは全て異常に喋るのが速い現地学生ばかりで半分ノイローゼ気味になりかけたことがありました。

「自分だけが全然ついていけていない状況をもはや笑う、楽しむ」という方向に切り替えてからはとても気が楽になりました。プライドなんていりませんというこの方法もおすすめです。

 

④先生に泣きつく

「そんな姑息な手段…!!」とお思いですか。これが一番効くんですよ。

発言や積極的な姿勢が授業への参加(=Participation)として評価されるアメリカでは、ただ黙って座っているだけでは先生に顔はおろか、名前すら覚えてもらえません。

少人数の授業ならば先生も生徒のことを把握していますが、強制的に喋らされる機会も多い中、求められなくても自らガンガンくるタイプの自己主張の激しいアメリカ人や他の国の生徒と同じ空間に存在するにはなかなかしんどいものもあります。

なにより日本で、日本の教育システムで育ってきた私が、そんな急に

 

「Excuse me! I have a question!」なんて手を上げて他の生徒に負けじと発言。

 

できない。無理、無理。

 

でも無理だと本当にいろいろな意味で無理になってしまうので、授業中は無理でも授業が終わった後などに先生のところに出向き、分からなかったところを質問して消化するようにしました。ちなみにそうして授業外の時間に先生に質問したりする時間をオフィスアワーといいます。

とにかく、そのように食い気味の姿勢を見せることでとりあえず「あ、この子は授業中は喋らないけどやる気はあるんだな」と思ってもらえます。

この「やる気があると認識してもらうこと」こそが最大のポイントだと私は考えます。

 

だって「英語が母国語ではないけれど頑張ってものにしたいと思っている」という姿勢を見せられて、いやな気持ちになる先生はいないはずです。

実際、私が何度もオフィスアワーに行きまくった先生は、私のことを認識してくれただけでなくとても気にかけてくれました。最終学期の時、お給料が頂けるインターン先を探さなければならないという就職活動のプレッシャー+他の授業の課題に押しつぶされた結果、太田胃散を飲みすぎてドーピングなら確実に陽性反応が出るくらい追い詰められていた時にも「どこがどう分からないか」を一緒に考えて教えてくれたり、中身スッカスカのエッセイも受け取ってくれました。

 

とにかく恥を捨てて「私はほかの人と比べて英語力とか劣っているかもしれないけれど頑張りたいんです!単位が欲しいんです!」!とアピールすることです。

 

それでもどうしてもダメな時

これだけ手を尽くしてもダメということはないと思いますが(私が大丈夫だったから他のみんなも大丈夫だと言いたい)、万が一あらゆる手段を使ってみてももう無理、学校にも行きたくない、そうなってしまったらまずはアドバイザーに相談しましょう。

 

ここまで言っておいて、は?って話なんですけど、最終的には単位を落としてしまってもなんとかなります、ただし一つくらい(かつ必修を除く)なら。

 

よく、単位を落とすと強制送還というのは留学生の間では有名な話ではありますが、正確に言えば「2学期続けて単位を落とす(Fを取る)」という段階まで行かないと強制送還といった類の話には及ばないと思います。

※少なくとも私の周りではそうでしたが、地域や学校によっては違う可能性があるので要確認です。

 

それから「来学期にOPT(オプショナル・プラクティカル・トレーニング…学生ビザに付帯した就労ができるプログラムのこと)を行う予定であればFを1つ取っても大丈夫」なんていう話も聞いたことがあります。

が、これも出どころが分からなかったので私は信用しませんでした。

基本的に用心深い性格なのもありますが。

とにかく、もう無理落とすとなったら誰かに相談しましょう。どうしてもそれが落とせない場合は追加の課題で救済措置を取ってくれる先生もいますし、よっぽどの素行不良でない限り、情状酌量の余地はあります。

 

大事なこと

ここまで書いてみて私自身のアメリカでのカレッジ生活を振り返って思うこと、それは

「どうすれば楽できるか」ではなく「どうすれば切り抜けられるか」

とにかくこういう考え方と行動を徹底していたように思います。

 

黙っていても動き出さなければ何も変わらないのはアメリカのカレッジに限った話ではありませんが、できないことやうまく行かないことにぶち当たった時、それについて悩んだり落ち込んだりする暇があったら「どうやってその状況を打破するか」にスイッチ切り替えた方が結果的に省エネで済みます。なによりポジティブです。

 

…というような話をすると「そんなにみんな強くない」だとか「それができたら苦労しない」だとか言う人がいますが、そんなの私も知ってます。

大学受験に向けて勉強していた頃も、新卒就職活動していた頃も、東京でOLやっていた頃も、いろんな壁にぶつかりながらも「苦労を大変と思わない」ということを心掛けてきました。別に人より苦労しているとは思いませんが、悩みを抱えた時にどう行動するかで道の開け方が変わってくると思うのです。

 

…と意識高い系のYoutuberがいかにも言ってそうな、あるいは薄っぺらい自己啓発本に書いてあるような御託はこのくらいにして、まとめると

 

  • アメリカのカレッジの勉強は大変
  • でも救済システムもたくさんある
  • 頑張ったらきっと何かしらの形で返ってくる
  • 助けてほしいときは助けてと言おう

 

こんな感じですね。

 

「どうやってそんなにいい成績を取ったのか」と聞かれることがあったのと、会社を辞めて、アメリカに来て、学校に通ってみた私がその棚卸として書いてみたわけですが、改めて考えるとアメリカのカレッジって良いところいっぱいあるなと思います。

 

真面目に頑張る人にたくさん出会ったし、嫌な顔ひとつせず助けてくれる人もいっぱいいました。アメリカに来る前は、アメリカ人と授業なんて絶対に無理だし単位落としたらどうしよう。そんなことを考えてびくびくしながら通勤電車の中で英語の勉強をしたり、時間を見つけてディクテーションやオンライン英会話に励んでいたことを思い出します。

 

私の人生の中で勉強に燃える瞬間なんて受験生で終わりだろうな、くらいに思っていたけれど、一度働いてから学生に戻ったことでより一層勉強ができるありがたみと大切さが身に染みたように思います。

きっと私が知らないだけで日本にもそういう環境はたくさんあるのだと思いますが、ひとまず退職して勇気を出して一歩を踏み出して、頑張ってみて良かったなと思っています。私は現状全く後悔していません。

 

…ここまで書いてみて私めっちゃ頑張ってるじゃん。いやもう自分で言う。本当にすごいよ。よく頑張っているよ、本当にすごいよ。え、言いすぎ?いやいやこうやって自分で自分の機嫌を取っているんですよ、大人だから。

 

心優しい読者の方々、なんかください。

 

私は本気です。

 

おわりー!