アラサー女の海外迷走日記

OLやめてアメリカで勉強し直すことに決めた、アラサー女のいろいろ。武士のごとく、後ろには倒れません。

【CALL FOR 911】家が火事になった話【火の用心】

こんにちは。

 

私、ちゃんあやは会社を退職するという一大決心をし、アメリカはシアトルへやってきて、最初のホームステイ先と喧嘩別れし、母が日本から送ってくれた荷物をUSPSに紛失されてもなお、強く生きている女学生です。

 

悲しい思い出も、きっと笑顔で語れる日がやってくる。

 

とかなんとか思ったり思わなかったりしながら、安住の地を手に入れ、つつがない日々を過ごしていたある日。

 

 

 

いつものように家に帰ってエントランス(なんていうの?門扉?)を開け、玄関の前へ来た瞬間めちゃめちゃ焦げ臭いんですね。

 

そして目の前に広がる、黒焦げになった数々の品。

 

真っ黒に変色し、斜めにそびえ立つBBQコンロ。

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(こういうやつです、って説明したくて「BBQコンロ フリー素材」でググったら出てきたやつ。全然伝わらないうえに肉の存在感がすごい) 

 

焦げたフリスビー。サッカーボール。スパイク。

 

昨日までそこにあったはずのシューズラック。屋根。

 

ヒビが入り割れた窓ガラス。

 

(なんかここまで山崎まさよしの歌詞みたい)

 

一言でいうと焼け跡が広がっていました。

 

なにこれ。

 

恐る恐る家に入り、家族へ話を聞いてみます。

 

天気が良かったので、ホストファザー、マザー、息子1人(長男)の計3人、軒下で仲良くBBQをやっていたところ、ガスボンベからガスが漏れていることに気が付き、栓を閉めようとしたが、時すでに遅く

 

バーン!!!!!!!

 

って燃えちゃったそうです。

 

そんなことある?

 

「庭でBBQをしていたらあわや火事、ボヤ騒ぎを起こしてしまう。50000ドル払う」

みたいなマス、人生ゲームならあるある。でもこれリアル。

 

…結局、自宅にあったホースではとてもじゃないけれど消火できるような柔らかい火加減(お料理教室みたいな表現)ではなく、911にコールして最終的には消防車が8台やってきたそうです。

 

ダイナミックな火事だよ、わりと。

そりゃあネイバーフッドもわんさか見に来るよ。

 

「とりあえず怪我人が出なくてよかったけど、いろいろと大丈夫なの…?」

 

ファザー

「Yeah~It was too exciting!! It's fine!!」

 

…アメリカ人のことを、好きになった瞬間でした。

 

ちょっと家が燃えたくらいで、テンション下がらない。

キッチンの天井に思いっきり穴空いてるけど、気にしない。

(キッチンと玄関が隣合わせになっているため、必然的にキッチンの外壁もズタズタになりました)

 

しかしこの後、翌日やってくる現場検証のために大まかな事故現場を残しつつも細かいゴミなどを拾っていると、私のサンダルが右足だけなくなっていることに気が付きました。

※左足は事故現場から救出。実際の写真

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この翌日、軒下から10mほど離れた植え込みの中から左足が無事に救出されたのですが、一連の出来事をインスタに上げたところ、現代印象派画家の方にいいね!されて、自分で書いてて笑っちゃいました。

きみはアートかもしれないけどこっちはリアルなんだよ。笑いごとか。

 

しかし中には「右足をあげてもいいよ」という心優しい方まで現れて、人とのつながり・インターネットってすごいなぁって感動しました。なんとも頭の悪い感想。

 

それからうちのホストファザーはアメリカ人らしく、お肉を焼いてステーキを作るのがとっても上手なのですが(アメリカ人はいわゆる「日本でいうところのBBQ」みたいな大々的なイベントじゃなくても、外でBBQコンロを使ってものすごい量の肉を焼きます。そしてそれを家の中へ運んで食べる。少なくともうちはそう。うちは。)

さすがにそのあと1か月間程度、庭先でBBQはしていませんでした。自粛。

 

一か月半くらい経った頃でしょうか。

火事があってから、はじめて軒下BBQを解禁したとき、

 

マザー

「外でお肉を焼くのは火事ぶりね。気を付けて」

 

えぐるな~と思いました。さすがダイレクト・コミュニケーションの国。

 

ちなみに全然関係ないけど、アメリカの消防車も3分で来るらしいです。

そしてもう一度、引っ越すはめになるかと思いました。小規模で済んで本当によかった。よくないけど。

 

みなさんも庭で肉を焼く際は十分、気を付けましょう!

 

おわりー!